余裕から終焉までの過程

現在23歳。借金をした理由となったのは、パチンコでした。 19歳の時、友達に誘われてパチンコをし、ビギナーズラックで大勝したのが事の始まりでした。それから、楽で楽しくお金を稼げると確信した僕は、学生ということもあり、暇さえあれば1人でパチ屋に入り浸るようになりました。だが、勝てたのは最初だけ。やればやるほど、負けまくり、月のバイト代6万円はいつも月初に消えました。そこからです。人生終焉に向けてのプロジェクトが始動したのは。専門学校だったので、1年で学生が終わり、会社員となりました。だが、もちろんパチンコ依存は治ることがなく、給料のほとんどがパチ屋で消えました。パチンコ歴2年目となると、金銭感覚が麻痺し、何万使っても、取り戻せるから大丈夫。明日勝てばいい、という思考しかありませんでした。しかし、その思考も夢のまた夢。勝てた月なんてありませんでした。パチンコをもっとしたくてたまらなかった僕は、ネットでお金を調達する方法を調べ、たどり着いてしまったのです。そう、消費者金融に。即日融資、最短60分という謳い文句み惹かれ、すぐパチンコをしたかった僕は、即座に契約してしまいました。何、借りてもすぐ勝って返せばいい。そんな安直な考えしか当初はありませんでした。2分ほどで、何万というお金が手に入り、返すのは月に3000円ほどでいい。何も問題がない。借金地獄や、借金自殺など聞いたことはあるが、こんなので、僕がなるわけないと、危機感が1つもありませんでした。当初何故気付かなかったのだろう。利息という悪魔に。軍資金が増えても、勝つことはなく、借りたお金までも、なくなり、ついに、借り入れ限度額に達しました。やばい、もっとパチンコとしたいと考えた俺は、働き続ければ問題ないと踏み、2社目と契約してしまいました。でも、まだ危機感は全く無く、軍資金が増えたことで勢いが増すばかりでした。気づいたら、借金は、50万を超え、返せど返せど減りませんでした。そう、利息があることに気づいたのです。年率18%、月に12000円返しても、6000円ぐらいは利息なのです。でも、パチンコに脳を焼かれてる僕に、そんなことどうでも良かったのです。正常な判断ができませんでした。パチンコをしてない人からしたら、哀れと思うかもしれませんが、依存すると、絶対、その人もこうなります。俺パチンコしないから、とかそう言うのは無しで。したらこうなります。パチンコに脳を焼かれた僕は、パチンコしかやりたいことがなく、友達の誘いを断りまくり、友達が0になりました。これでパチンコだけに集中できるようになった僕は、行く頻度を増やしました。そしたらまたお金が足りない。3社目、4社目と契約してしまったのです。天国でした。パチンコし放題、と思ったのも束の間、初めて、返済の遅延をしました。あれ、おかしいな、返せるお金がない。返すお金を工面するため、1度返したお金をもう1度借り、そのお金で他社に返済という、借金地獄に足を踏み入れてしまったのです。暫く、返しては借りるというのが続きました。ある日、1社から、ある話がありました。おまとめローンの提案です。借入している、4社の借金を1つにまとめてくれるというのだ。更に金利は減り、月も返済も減るという好条件。すぐ契約しました。しかし、結局依存症の僕は、せっかく0になったところから、また借りてしまい、今では、借り入れは2社だが、130万円という借金があります。1社はおまとめローン専用で、もう借り入れができません。もう1社は限度額に達し、増額に応募したが、給料との関係上、規制でもうこれ以上借りれませんでした。 現金は底をつき、返済遅延してるので、利息が増える一方。現在、所持金0円。借金130万(実際返すのは199万)。友達0円。 完済に9年と言われている。あーパチンコしたい。パチンコしたい。あの虹色の筐体と、確変の爽快感を味わいたい。 そう、僕は未だに危機感が薄いのです。 パチンコに脳を焼かれた僕は、脳を売らない限り、一生このループをすることでしょう。

福岡で任意整理