借金の返済

これはまだ私が物心つく前に話で、この話を聞かされたのは成人した数年経った時でした。 私の両親は私が保育園の時に離婚している。私は母親の顔をあまり覚えていないし、いい思い出もない。 なんだったら悪い思い出のほうが多いかもしれないってくらいの母親だった。 母親がいない家庭で育ったけれど、祖母もいたし、可愛がられて育てられた。 そんな私も成人を迎え社会人として日々を過ごしていた。ある年のお盆。 家族が集まり夜はみんなでバーベキューしたり、手持ち花火をしたり、お酒を飲んで話をしていた時だった。 おじが突然淡々と話し始めた。 お前の母親はじーとばーに店を出したいからお金を貸してほしいって言って数百万貸したんだ。それだけじゃなくサラ金にお金を借りて 父親と離婚ってなった時返せないと。父親はいつの間にか保証人にされ、数百万貸したあげく、更に数百万自分の息子の為に金払ったんだ。 っと私に話してくれた。祖父祖母は借金を返すためかなり苦労したそうです。田舎で農家をしていた祖父母は、冬になると都心に方に行き出稼ぎをしていたそうだ。 後々わかった話だが、私の母親だった人は父がトラックの長距離運転手だという事をいいことに夜の飲み屋の男にハマっていたらしい。ホス狂いってことですね。 お店を出すためにお金を借りたのではなく男に貢ぐために借りていた。 今は祖父母の頑張りもあり、借金の返済は数年で返済したそう。 お金を使うのも男にハマるのもほどほどに。