15年ぐらい前の話です。もう離婚しましたが元夫は長男でしたが実家から離れ東京で私と子どもたちと暮らしていました。義実家はかなり田舎にあり風土も風習も東京とは違っていました。ある日電話が鳴りました。私あての知らない銀行からの電話でした。「今月分のお支払いがまだのようですが・・・」全く心当たりがなかったにせよ、その銀行が義実家のある地域の銀行だったためすぐに元夫に連絡をしました。元夫も心当りがなく、間違いかいたずらじゃないか?とその日は放っておきました。数日後また電話が来ました。今度はちょっと強めの口調でしたので少し怖かったのですが、詳しく話を聞きました。すると私名義で300万もの借金があるというのです。フルタイムで働いていたにせよ私が300万も借りれるわけがない、私ではないと反論しましたが聞き入れられず。とにかく翌日に仕事を休みその銀行に元夫とともに出向くことになりました。そこでわかったのが義父が私名義で借金をしていたということ。田舎って怖いと思いました。義実家は自営業をしていたため毎日銀行の営業さんが来る環境。そこで営業担当と結託し私名義で借りたのです。私に何も言わず、嫁の名前を使うと。すでに個人情報について東京ではうるさく言われ始めていた時代でしたが、田舎は何でも有り。実印なんて三文判をつかったとか、信じられないくらいおかしいところだらけですが、それで通ってしまうのが地域密着の田舎の銀行なのだとわかりました。東京に戻り、すぐに弁護士を立て銀行と舅を相手取り裁判を起こしました。その契約をした営業担当がすでに転勤→退職していたため予想より時間がかかりましたが、結果その借金はすべて舅に渡すことができました。義実家曰く、その地域では嫁の名前を嫁を通さずに使うなど当たり前のこと、と。弁護士さんもあるまじき風習と驚いていましたが、ホントにその土地では当たり前のことだったと知りました。その数年後、私だけでなく次男の嫁、四男の嫁の名前も使われていたことが発覚しましたがどうなったかは知りません。
知らぬ間に
