計画性のない借金は必ず破綻する

自身の体験談です。 およそ10年前今の会社に就職し、最初は本当に軽い気持ちでいわゆる消費者金融から借金をしました。恥ずかしながらパチンコにハマってしまったのと、会社の方と飲みに行く費用に充てていました。既にその時は、スマホ1台で簡単に借金をできる時代でしたので、こんなに簡単にすぐお金を手にすることが出来るのかと驚きました。 消費者金融に手を出す以前は、サラ金は良くないものだと漠然とした自覚はあったのですが、いざ一度借りてしまうとそういった抵抗感がみるみる薄れていったのを覚えています。 むしろ、使えるお金が増えた、まだまだあると言う感覚に陥りました。どんなにお金を借りても、月々の返済は決まった額、いわゆるリボ払いなので、これもまた間違った感覚を助長させました。 財布の中身が寂しくなったら補充、月末に給料からリボ払い分を返済。リボ払いのうち、どれくらいが元金に充てられているかは気にしなくなりました、とゆうより、現実を見たくなかったのだと思います。 そんな生活を続けておりますと、すぐに限界が来ます。限度額いっぱいまで簡単に到達してしまうのです。 私は当時お付き合いしていた女性がいて、現在は妻です。もちろん当時妻には借金があることは隠しておりました。 独り身の時は限度額まで借りても、まだなんとかなっていました。当時で月々の返済額は三万程だったと記憶しています。給料が利息分減ってしまったくらいの感覚でした。またボーナスもある程度出る会社でしたので、自分で使えるお金はある程度ありました。しかし、そのお金もパチンコに使ったり、それでも多く勝った時は多めに返済したり、また借りたりを繰り返しておりましたが、現状維持程度は出来ておりました。ただし、元本はほとんど変わらずが長いこと続きました。 そんな生活の中、当時の彼女と結婚することになってしまいました。前述した通り、妻には借金のことを隠したままの結婚となります。 また、それまでは自分の給料の中から返済を繰り返していたのですが、結婚を機に給料は完全に妻が管理することとなり、私はお小遣い制となってしまいました。そこからの破綻は本当に早かったです。限られたお小遣いの中から返済のためにパチンコに挑み、毎月の返済を綱渡りで行っていました。当たり前ですが、そんな生活は長く続きません。結婚してから半年ほどでどうにもこうにも返済ができなくなり、家に消費者金融から督促状が届きました。 妻がその督促状を見て、私の借金を知ったと言う次第です。 恥ずかしながら、その借金は、私の親に立て替えてもらい何とかなりましたが、妻からの私の信頼は地に落ちました。 何とか離婚はせずに住んでおりますが、夫婦関係でお金の占める割合はとても大きいものです。 借金生活を惰性的に続けていると、どうしても現実から目を背けたくなります。ただし、計画性のない借金と言うものは必ず破綻すると言うことを私は実体験を持って痛感いたしました。

債務整理 弁護士 福岡