自己破産について

知人の話になります。
その方は男性で、母子家庭で育ったそうです。
小さい頃から、お母さんは何人もお付き合いする方を変えていたそうで、子どもだった知人は色々な方と暮らしていたそうです。
そのお母さんが、とうとう再婚する事になり、新しいお父さんが出来たのが知人が20歳の時。
なので、もう、お母さんと新しいお父さんとは別々に暮らしていたそうです。

そのしばらく後にお母さんは糖尿病を患ってしまったとの事ですが、新しいお父さんが全て治療費等出してくれていたそうです。

その新しいお父さんはなかなかのやり手だったらしく、金回りもよかったらしいのですが、事業に失敗したようで、その知人にもお金の無心が始まったとの事でした。

もう社会人として働いていた知人は、お母さんの治療費の事もあり、できる限りのお金を渡していたそうです

ある日、新しいお父さんが、実印を作ってくれると話を持ち出し、あまり考えずお願いしたそうです。

すると、知人は知らぬ間に4000万もの借金をしていたそうです。

ただ思い返すと、色々なお母さんの書類などたくさん見せられ、そのお父さんを信じていた知人は、全て任せると話した事かあると気づき、その中にあったのかもしれないと話してました。

知人はお父さんを訴えたりせず、そのまま自己破産しました。
お母さんのためだそうです。

その後お母さんも亡くなってしまい、お父さんとは連絡もとれなくなってしまったそうです。

あれから10年以上経過し、その知人は遅咲きですが、家庭を持ち、穏やかに暮らしています。