借金の種類や解決のためにやったこと: 銀行からの事業融資(300万円)、日本政策金融公庫からの創業融資(200万円)、親族からの借入(一時的な運転資金として)。解決のために、弁護士事務所への相談(複数)、任意整理の手続き、事業の清算、再就職活動。
借金問題の体験談:
30代前半、長年勤めた会社を辞め、かねてからの夢だったカフェの開業に踏み切りました。しかし、現実は甘くありませんでした。オープン当初は物珍しさから多少の客足はありましたが、次第に客足は遠のいていきました。競合店の存在、宣伝不足、メニューの価格設定…原因は複合的に絡み合っていたと思います。毎日閉店後に売上日報を見るのが憂鬱で、日に日に数字が落ちていくのを見るのは、精神的に大きな負担でした。
運転資金はみるみるうちに底をつき始めました。当初は、売上が軌道に乗るまでの辛抱だと思っていましたが、状況は一向に改善しません。焦燥感から、メニューの改良やイベントの企画など、色々な施策を試みましたが、どれも決定打にはなりませんでした。
資金繰りのために、銀行からの事業融資に加え、日本政策金融公庫からも創業融資を受けることにしました。これで何とか持ち直せる、そう信じていました。しかし、借り入れた資金も、赤字の補填に消えていくばかりで、根本的な解決にはなりませんでした。
この頃から、夜も眠れない日々が続きました。借金の返済のこと、従業員の給料のこと、店の今後のこと…頭の中は常に不安でいっぱいでした。精神的に追い詰められ、誰にも相談できずに一人で抱え込んでいました。食事も喉を通らず、体重もみるみるうちに落ちていきました。
藁にもすがる思いで、親族に一時的な運転資金の融通を頼みましたが、それも焼け石に水でした。最終的には、事業の継続を断念せざるを得ない状況に追い込まれました。閉店を決めた時は、言葉では言い表せないほどの絶望感に襲われました。夢が潰えただけでなく、多額の借金だけが残ってしまったのです。
閉店後、借金の返済について考える必要に迫られました。インターネットで色々と調べ、弁護士事務所に相談することにしました。複数の事務所を回り、それぞれの弁護士からアドバイスを受けました。その中で、任意整理という方法を知り、手続きを進めてもらうことにしました。
任意整理の手続きは、債権者との交渉など、弁護士の方に全てお任せすることができたので、精神的な負担は軽減されました。結果、毎月の返済額を大幅に減らすことができ、返済期間も延長することができました。
事業は失敗に終わりましたが、この経験から多くのことを学びました。事業計画の甘さ、資金繰りの重要性、リスク管理の必要性…多くの反省点がありました。そして、何よりも精神的に追い詰められた時に、誰かに相談することの大切さを痛感しました。
現在は、再就職し、以前とは違う分野で働いています。借金の返済はまだ続いていますが、以前のような絶望感はありません。この経験を糧に、またいつか新しいことに挑戦したいと思っています。どん底を経験したからこそ、以前よりも強くなれた、そう信じています。