借金に縛られた10年

20代の頃に遊ぶお金が足りなくて、安易に消費者金融を利用してしまいました。
最初は1社で50万円でしたが、無人契約機で手続きを行ったので、後ろめたさはありましたが自分が借金をしたという感覚がありませんでした。
自分で汗水流して稼いだお金では無いので、50万円はあっという間に無くなってしまいました。
2社目に申し込むと、こちらもあっさり限度額の50万円まで貸してくれ、借金をする事に抵抗がなくなってしまいました。
そしてやはり自分のお金という感覚が無いので、瞬く間に無くなってしまいました。
そうなると3社目、4社目と借金を重ね、気付くと5社から400万円を借金することになってしまいました。
当時の手取りが20万円そこそこで、給料の大半は借金の返済になっていました。
手元に現金が必要な時は利息と最低限の元金だけを返済していたので、いつまでたっても借金が減りませんでした。
30歳になり、そろそろ結婚を意識し始めたのですが、相変わらず借金は400万円近くあり、これではとても結婚は無理だろうと
現実から目を背けていました。
そんな中、大学の同窓会で酒に酔った友人が
「実はキャバクラにハマって、サラ金から金を借りちゃったんだよね」という話をしていたので、よくよく話を聞くと
「サラ金は金利が高いから、クレジットカードでキャッシングをして一括で返済した」との事でした。
そういうやり方もあるのか、と思い自分も同じやり方をして、消費者金融1社を完済し、二度と借りれないようにカードを切断して捨てました。
しかし借金の総額は変わらず、新しい服や欲しいものが買えない生活が続き、
いつになったらこの返済地獄から抜け出せるのだろうかと、日々、下を向いて歩いていました。
最初の借金から10年が経った時、会社が別の会社と統合することになりました。
給与面は変わらないとの事でしたが、自分の会社は吸収される側の会社だったので、退職金が支払われることになり、
試算表が配られました。
それによると勤続年数から借金の額より多い退職金が支払われるとのことだったので、
大切なお金でしたが、会社も新しくなる事だし、今までの自分は死んだものと思い、退職金で残りの借金を一括返済しました。
気付くと30代半ばでしたが、やっとお金の大切さに気が付きました。
それ以来、ETCカード以外のクレジットカードも使わず、自分の持っている現金だけでやりくりする生活を送っています。